2008年9月14日日曜日

日本永大蔵ー「勤勉、倹約、正直、堅実」

井原西鶴の日本永大蔵に三井家の事が書かれています。

今の三井物産、三越の祖として知られる三井高利は、三井八郎兵衛高利という名でした。その祖父は、三井越後之守高安といい、近江の守護佐々木氏に仕える佐々木七将の内の一人として鯰江(なぎずえ)の城主。

その後、織田信長が佐々木氏を滅ぼし高安は伊勢松坂に住まわったとされ、高安の倅 高俊は永井左兵衛(丹波屋)の娘と結婚し町人として質店を商ったのが三井グループの始まりです。

三重多気郡丹生村出身の永井左兵衛の娘が商人の娘として三井家を切り盛りする一方、高俊は武家出身であったため商人として名を成すまでにはならず、嫁であり母がその子供の一人、高利に商道を教え、この高利が現在の三井家の創始者といわれています。

近江商人も伊勢商人も共通する格言があります。

「勤勉、倹約、正直、堅実」です。相場物にはいっさい手をださなかった伊勢商人にも通じる表現です。

勢和屋

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