2008年8月26日火曜日

千葉の伊勢ラーメン



千葉中央区の千葉神社近くに伊勢屋の屋号をもつラーメン屋があります。

江戸時代に日本橋界隈で栄えた木綿問屋を中心に伊勢屋の屋号がおおくなりました。

当時の人は、「江戸に多きもの、伊勢屋、稲荷に犬の糞」と揶揄したそうです。

近代の調査によると未だに伊勢屋の屋号をもつ商店は東京で一番多いそうです。

もともと伊勢屋とか近江屋といった屋号は、江戸時代に盛んに使われました。当時、商人は出身地の名をとって店の屋号にしていました。

しかし、江戸も中期になると、伊勢商人や近江商人の大店が栄え、他の地方出身の商人がうらやむほどの規模になりました。その繁盛にあやかり伊勢出身でないにもかかわらず、伊勢屋の屋号をもつ店も増えたとの事だそうです。

今も栄える伊勢丹(伊勢屋)松坂屋などは伊勢(勢州出身)商人の屋号を未だに使っています。
町でよく見かけるのは、焼き鳥伊勢屋、団子屋伊勢屋、酒店の伊勢屋など小売店が多いようです。こういったお店はあやかり派かもしれません。

今度、千葉神社近くの伊勢屋ラーメンを食べて屋号の云われを聞いてこようと思います。

ところで、なぜここで千葉のラーメン屋の話かというと、もともと千葉は伊勢平氏である畠山氏が移り住み房総地方を治めたと言われています。

また黒潮にのり紀伊半島からも多くの漁民や廻船問屋が房総と伊勢を往来したため、勝浦、白浜などの地名も紀伊半島の地名と同じ名称が多くあります。

ゆっくり、千葉の伊勢屋を探してみます。 


勢和屋



写真は千葉神社の夏祭り(2008年8月千葉銀座あたり)




平20年10月24日
やっと新伊勢屋の伊勢ラーメンを食べに行きました。
店の人に確認したところ、昔はチェーン店で伊勢屋ラーメンといっていたそうです。
しかし、千葉で商標登録しようとしたところ既に千葉市で伊勢屋ラーメンが登録されており、屋号を取得できませんでした。そこでチェーン店の社長は新伊勢屋ラーメンとつけたそうです。
8店舗あったそのチェーン店も、皆チェーンから脱会したため、今は、千葉の新伊勢屋ラーメンがその当時の名前を譲り受けてそのまま使っているそうです。
チェーン店のオーナーが伊勢出身かどうかまでは、女将さんはご存知ありませんでした。
ちなみにラーメンはあっさり系で大変おいしい530円でした。
伊勢には「伊勢うどん」が有名ですが、伊勢ラーメンは有名ではなく、千葉で食せるということで味に少々期待したのですが。。。。まずは満足でした。

勢和屋

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