2009年5月3日日曜日

てんびんの詩 2

てんびんの詩の2巻、3巻を見ました。
全3巻のビデオを都合2回も見てしまいましたが、何度観ても感動と涙がとまりません。
もう一度みるなら、2巻をもう一度見たいと思います。

ゴールデンウイークですが、ビデオを観ていたらまた商人の本が気になり、図書館でまた本を借りてきました。
近世庶民家訓の研究、暖簾考、そして山﨑豊子の暖簾です。
伊勢商人を調べると色々興味が出てます。

山﨑豊子さんの1957年に出版された「暖簾」は、大坂の昆布商人の話です。明治のころ、淡路島出身の吾平さんが浪花屋さんに丁稚奉公し、暖簾分けしてもらい、その後息子が戦後一から暖簾を守る話です。

てんびんの詩と同じような時代背景で商人の道を説いています。ただ、てんびんの詩のように人のお役に立つのが商人やという教えより、丁稚として昆布を商うようになった吾平(初代)が暖簾分けしてもらった暖簾を戦後、その子供が再興するというという筋書きです。


「暖簾考」も大変よく暖簾について研究された本でした。この本の中に「暖簾」での下りが紹介されていましたので読みました。暖簾の価値は西欧でいう暖簾とは比べ物にならないぐらい大切なものだと理解できます。
暖簾とは信用と市場シェアであると暖簾考では行っていますが、江戸時代の暖簾は仲間株という制度が、独占権を与えていたわけですので、確かに信用と市場シェアがあり暖簾といえます。しかし、今のように信用と市場シェアがなくてもブランドという名前で商売ができる世の中の暖簾はどういった価値を言うのか。考えてみたいと思います。

0 件のコメント: