2009年4月29日水曜日
てんびんの詩
近江商人は伊勢商人の母屋と言えるのではないんでしょうか。
伊勢商人はいわば新屋と言う事もできます。
三井家当主はもと近江から伊勢にきました。
近江には朝鮮街道があります、また、日野には伊勢街道があります。伊勢では津には朝鮮の祭りでもある「唐人さん祭り」があります。
いずれも、朝鮮の村祭りからきています。
近江には、伊勢神宮に縁が深いお多賀神社、「ひゃくさいじ」百済寺など朝鮮を基点として近江と伊勢はつながっているようです。
さて、会社に「てんびんの詩」というビデオがありましたので借りて観てみました。
このビデオは竹本幸之祐さんの『てんびんの詩』をもとに、イエローハットの創業者が映画化したものです。
場所は近江の国、五個荘、近江商人の発祥の地、大正時代の話です。主人公は、大店の長男として生まれ、商家の嫡男として家を継ぐことになります。
中学を卒業した商家の長男は、卒業翌日から天秤棒を担いで鍋蓋を行商にでます。商品は鍋ではなく鍋蓋です。数ヶ月親戚や知人をたずねますが一向に売れません。親戚からは商いの道を諭されますが、ぼっちゃんとして育った15歳ですから、なかなか商いについて理解できません。そして、しまいには悪たれをついたり、何度も挫折しそうになるのですが、サボったり精を出したりと工夫して行商します。しかし売れません。
ある日、少年は、川のふちに置いてあった鍋と鍋蓋を見て、捨てれば戻ってきた人が買ってくれるのでは?と思い、捨てようとしましたが、いざ捨てる段になると苦労して売った人のことを思い起こされ鍋蓋がいとおしくなってきました。いつの間にか少年は無心に鍋蓋と鍋を洗い出しました。そこへ洗い途中で座をはずしていた奥さんが戻ってきたので両方がビックリです。奥さんは少年を叱り、その上で事情を聴くと、なんと鍋蓋を売っている間に、鍋蓋がいとおしくなり洗っていたと言うではありませんか。奥さんは感動して少年を抱きしめ、一つ買いますといってくれました。
こんな、誠意が通じて初めて鍋蓋が売れました。また知り合いもつれてきて持ってきた鍋蓋が全部売れました。このとき少し商いのことが分かったという話でした。
このビデオは、イエローハットで無料で貸出ししてくれます。また市販でも売っていますので一度ご覧ください。全部で3巻あります。つづきは、また観てからご報告します。
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