2008年12月8日月曜日

古本と帳簿

高価な書籍はどうしても図書館で借りることになります。
伊勢商人、近江商人の本は最近発刊されていないようで、検索するといずれも古書の部類に入ってしまい1万円を超えるものもあります。

週末、近くの図書館に行ってきました。
帳簿(帳合の法)の歴史について調べてきました。

神戸大学会計学研究室が執筆している会計学辞典によると、現存する日本最古の帳簿については、富山家(とみやまけ)の足利帳が最古のものだと解説があります。

伊丹の鴻池、松阪の三井(江戸店もち京商人)も帳合の法を持っていましたが、中でも滋賀大学小倉教授による近江「中井家の帳合の法」は詳しい分析がなされているため、「中井家の帳合の法」が一般には有名です。人によってはこの帳簿が複式簿記で最古だと言っています。

富山家の帳簿「足利帳」については、日本大学の教授による労作「日本の帳合の法」の中に原文が掲載してあります。

富山家の「足利帳」の原本は、図書館所蔵の写真で見ることができましたが国立資料館では閲覧できないそうです。

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